1835年にデンマーク領のボーンホルム島で創業し、1995年に釜を閉じるまで、独自の作品を作り続けてきたSoholm（スーホルム）。

深みのある色合いと、凹凸のある独特の模様が施された作品が多く、
こちらの作品も、吸い込まれていきそうな青い釉薬に、思わず見惚れてしまいます。
安定感があるフォルムなので、一輪挿しとしてもお使いいただけます。


実はロイヤルコペンハーゲンも創業当時、ボーンホルム島の鉱物（カオリン）を使っていました。
しかし、少しグレー掛かった仕上がりになるこの島の鉱物は、ロイヤルコペンハーゲンが作ろうとする磁器に向いていなかったため、
フランスから採れる鉱物を使うようになったそうです。

創業時期は違いますが、バルト海に浮かぶ小さな島の同じ鉱物を使うことから始まった2つのメーカーが、
その後それぞれ全く違ったアプローチをするメーカーへ成長していった歴史は、非常に感慨深いものがあります。

【メーカー】Soholm/スーホルム
【シリーズ】EJ64 【デザイン】Einar Johansen
【年代】1960年代
【サイズ】TOPφ5.1cm / HOLEφ2.2cm / BOTTOMφ6.6cm / H7.1cm
【コンディション】トップの縁に1-2mm程度の傷と細微な気泡跡がございます。